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運転中の「ながらスマホ」を根絶しよう!

概  略

☆ 運転中の「ながらスマホ」が原因で多くの重大事故が発生しています!
近年、運転中の「ながらスマホ」による余所見が原因で発生している重大事故が社会問題になっています。「運転中のスマホ(携帯電話)操作を禁止」と法令化されても、交通モラルが著しく低く法律すら厳守できない運転者によって大切な人命が奪われているは現実です。自分の大切な家族の生命を失わないためにも、社会が一丸となって「運転中のながらスマホを根絶する必要があります。次のグラフは「公益財団法人 交通事故分析センター」より公表されているデータです。これらのデータより発生した事故件数を考えると、やはり「運転中のながらスマホ」は見逃すことはできません。
どちらの統計も事故の原因が「運転中のながらスマホ」と断定した場合のみの集計です。スマホを使用していた確たる証拠がない場合、事故当時者の事故進行がない限り「前方不注意」等の別の原因とされてしまいます。この理由から「運転中のながらスマホ」による事故は事故全体数の相当数を占めると推測されます


更に警察の検挙の状況から分析すると下記の通りになるそうです。まず、左のグラフでは事故当時者となった際の過去の違反検挙状況を調べると「携帯電話(スマホ含む)使用」での検挙の割合が非常に高いことがわかります。次に右のグラフの違反で検挙された際の調査では、特に「携帯電話(スマホ含む)使用」や「シートベルト不使用」で違反する運転者は、同じ違反を何度も繰り返す傾向にある様です。
これらのデータより、「運転中のスマホ(携帯電話含む)使用」が原因で発生する事故の割合は非常に多いこと、交通モラルの低く法律すら厳守できない運転者は運転者全体の一部ではあるが、違反で検挙されても反省することなく何度も繰り返す傾向があることがわかります。


☆ 運転中の「ながらスマホ」をできない様にする現在の対策は?

現在の自動車は自動ブレーキシステムなどの安全装備が充実してきたため、運転中に「ながらスマホ」をしていても事故の直前に作動する可能性があるため、少しではあるが「ながらスマホ」が原因による重大事故は減少する傾向にある様です。だからと言って、「ながらスマホ」はモラル的にも安全上においても決して許される行為ではありません。また、アプリの運営会社によっても個々に対策が行われています。その中にはスマホに付属している「GPS」や「加速度センサー等のセンサー」などでスマホ(使用者)の移動速度を測定して、設定速度に達すると「機能制限」や「動作停止」を行うものもあります。
左の画像はポケモンGO(運営会社:ナイアンテック社)の画面の1つです。スマホの移動速度が設定速度を超えると画像の様な画面表示になります。

しかしながら、自分が運転者であることが自己申告ですので、運転者であることを偽って「私は運転者ではありません」をタッチすることで、通常の機能や動作を行います。

現状ではこの様な方法であることから、重大事故を防ぐために最も重要な対象者となる「交通モラルの著しく低く法律すら厳守できない運転者」には全く効果がありません。

従って、運転中の「ながらスマホ」が原因で発生する重大事故を根絶するためには、運転者の自覚に任せるのではなく、「運転中にスマホの使用ができなくなる」機能の実現が必要だと考えます。


☆ 移動速度の超過でスマホの「強制的な機能停止」ができない理由について

仮にスマホ(使用者)の移動速度が設定速度を越えた時に強制的に「スマホの機能停止」を行ったらどうでしょうか?その場合は大きな問題点が発生します。

例えば、運転をしていない同乗者、バス、タクシーや電車などの公共交通機関の利用者が移動中にスマホが利用できなくなってしまいます。

従って、運転中の「ながらスマホ」が原因になる重大事故を根絶するためには、「移動速度算出」と「運転者と同乗者または公共交通機関の利用者の判別」が必要になります。


☆ スマホ使用者が「運転者」か「同乗者(公共交通機関の利用者)」を判別する方法

前述の問題点であった「一定速度で移動しているスマホ使用者が運転者か同乗者(公共交通機関の利用者)かを判別」することができれば、使用中のスマホを強制的に機能停止できることから重大事故を確実に防止できることは間違いありません。実はこの運転者の判別はスマホ使用者の注視点(視線)を検出することで簡単に実現できます。

次の3枚の写真は、「一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)」が行った実験結果です。弊社においても、「TE-9200 注視点測定システム」を利用してほぼ同時期に同様の実験を行いましたが、同じ結果が得られています。
通常の運転時の視線移動 メール作成時の視線移動 ゲーム遊戯時の視線移動
実験結果は、運転中にスマホを使用すると「運転」と「スマホ操作」のどちらにも集中できず、事故の不安から視線が自動車前方とスマホを短時間で繰り返し往復する傾向が見られます。しかし、同乗者や公共交通機関の利用者は、スマホ操作にある程度は集中しているため、スマホ画面外に頻繁に視線が移動することはあまりありません。この様にスマホ使用者の注視点(視線)を分析することで、スマホ使用者が運転者か同乗者(公共交通機関の利用者)かを容易に判別することができます。


☆ 運転中の「ながらスマホ」を完全に根絶する技術の実現

まずは、移動速度を算出するのは現状でスマホに付属している「GPS」や「加速度センサー等のセンサー」、そして使用者の注視点(視線)を検出するのは「カメラ」ですのでハード的には現状で実現の条件を満たしています。

次にスマホ付属のカメラを利用して移動速度が設定速度を超えたら一定の時間間隔で使用者の顔画像を撮影します。この画像から現存の技術を使って使用者の注視点が検出できます。

最後に使用者の注視点を使って視線の移動に関する分析を行います。判定基準が運転者であれば、スマホ使用者は運転者と判別され、スマホ自身が強制的な「機能停止」や「動作停止」を実行します。



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