☆ 新商品や印刷物等のデザインの研究
一般的に人間のものに対するイメージは視覚によって取り込まれた情報から形成されることが最も多く、商品の購入意欲やイメージは物体のデザイン(形状、着色、配色、サイズ、配置等)から大きな影響を受けます。そのため、新商品や印刷物等のデザインについては様々な研究が行われており、イメージ形成のために重要な情報の入力器官である眼球という観点から考えれば人間の注視点検出は最も重要な研究テーマになります。この様な研究において、注視点検出によって最初の注視位置、視線移動などを確認することができ、最適なデザインの商品や印刷物等を実現することができます。特にデザイン系ではグラビア、ポスター、雑誌、広告やコマーシャル等の制作、インターネットなどのウェブ上の画面デザイン、ゲームソフト開発などの分野で多く利用されています。👉「TE-9200 注視点測定システム」
☆ 心理学等の学術分野での研究
人間の心理状態と眼球運動や瞬きは非常に深い関係にあります。そのため、被験者に外部から様々な刺激を与えて眼球運動(注視点検出)や瞬きを測定することで被験者の心理状態や変化を把握することができます。その他の学術分野では人間に関係する研究テーマにおいて人間と視線は必ず密接な関係があります。👉「TE-9200 注視点測定システム」
☆ 作業者の注視点測定(視線測定)
PCを利用している作業者の場合、作業用のPCのディスプレイを分配して測定用のPCに映像を入力することで作業用のPC表示上で作業者がどこを部分を注視しているのかがわかります。また、現物を取り扱う作業者については例えば手元の部品の検品などの椅子に座るなどの一定位置での測定が基本となります。この場合、被験者の見る範囲を予め決めて別途用意した風景撮影用カメラ(市販のビデオカメラでOK)で撮影して映像を測定用PCに入力すれば被験者が現物のどの部分を注視しているのかがわかります。👉「TE-9200 注視点測定システム」
☆ 視線移動、注視点、眼球運動、眼球特徴点、瞬きなどに関する研究
基本的に「TE-9101B/C 注視点検出ユニット」は被験者の瞬間的に見ている位置(=注視点)を検出することができます。注視点のサンプリング速度は1/60秒ですので、1秒間に60ポイントの注視点を測定できます。この注視点の各ポイントを線でつなげていけば視線移動の軌跡となります。更に注視点は、眼球映像撮影用カメラ「TE-9170 CCDカメラセット」で撮影した映像から算出されています。このため、眼球映像上の瞳孔像の中心座標(眼球の中心)を検出しているため、眼球運動のデータを取得することができます。そして、眼球特徴点(瞳孔径、面積等)や瞬きに関する情報も本ユニットから取得することができます。👉「TE-9101B/C 注視点検出ユニット」
☆ 重度障害者用のシステム
主にALSや筋ジストロフィー等の疾病な難病、脊損や頸損等の事故による障害、身体の不自由な高齢者などの肢体不自由で常時解除人が付き添う必要がある方々が目の動きと瞬きまたは凝視だけで会話や周辺機器の制御ができるシステムの構築が容易にできます。弊社では「TE-9100
自立支援型介護システム(重度障害者用意思伝達装置)」として1998年に製品化を実現しています。👉「TE-9100 自立支援型介護システム(重度障害者用意思伝達装置)」
☆ 環境の悪い工場内
油、埃、湿気等の多い環境でコンピュータや制御機器のスイッチやキーボード等の入力装置の接触不良や本体の不具合によって誤動作や故障等の問題が多く発生します。しかし、「TE-9101B/C 注視点検出ユニット」を非接触型入力装置として利用することで、本体や入力装置等の構成品を全てケース内に密閉することができ、繊細な精密機器に悪影響を及ぼす外部環境から完全に遮断することができます。この様に非接触型入力装置を利用することによって、作業者は密閉されたコンピュータや制御機器等をガラス越しに操作することができ、多くの問題を解決することができます。
☆ 危険な場所での作業
放射能や高熱等の人体に悪影響を及ぼす可能性がある場所での作業は防護服を着用しています。しかし、外皮の厚い防護服では制御機器のキー操作が困難であったり、キー等の接触によって防護服の一部が破損して作業者の安全が損なわれるなどの様々な問題を抱えています。この場合でも、「TE-9101B/C 注視点検出ユニット」を非接触型入力装置として利用することで、システムの信頼性を格段に向上させ、かつ作業者の安全を確保することができます。
☆ コンピュータの入力装置
マウスやキーボードの様にコンピュータの入力装置として利用することができます。使用者のディスプレイ上の注視点座標(x,y)を検出できることから、マウスポインターと同様にポインターを画面上に表示することができます。しかし、マウスほどの精度が得られないことから、web上のリンクポイントなどポインターを表示する規定位置が定まっている状況下での利用をお勧めします。または、オリジナルのアプリケーションソフトを開発すれば視線入力によって操作することができます。
☆ 車載の電子機器の制御
運転中に正面から視線を外したり、車載の機器を操作している時の事故は少なくはありません。この場合にも、ドライバーの視線を検出できる「TE-9101B/C 注視点検出ユニット」を利用することで安全性向上や利便性を追求することができます。例えば、夜間走行中にドライバーの視線の先をサブライト等を照射して暗闇の見えない部分を少なくすることで危険をいち早く察知したり、ドライバー正面のヘッドアップディスプレイに電子機器の操作スイッチを表示して視線で操作したり、バックカメラの風景を表示することによって運転中のドライバーの正面方向以外の緯線移動を最小限にしたり、さらに飲酒や居眠り運転または余所見の検出も可能ですので安全性の向上に大きく貢献します。
☆ ドライバーズアイ
運転中のドライバーの視線を検出するための装置は以前から他社で販売されています。この様な用途に利用する場合には、ドライバーの見る風景を撮影する風景撮影用カメラ(市販のビデオカメラでOK)を設置して撮影する必要があります。この撮影映像にドライバーの注視点プロットを行います。👉「TE-9200 注視点測定システム」
☆ 大型ゲーム機
現在では立体映像技術による視覚効果や3Dサウンドによる聴覚効果、振動等による触覚効果によってバーチャルリアリティ(VR)を実現しています。しかし、これらは視点、焦点、スピード感や距離感など、まだ現実と比較して目からの入力情報の活用が足りないため少し現実味が乏しい感じを受けます。例えば、カーレースのゲームにおいてステアリングを切るとそちら側の画面が表示されたり、スピードと周辺の風景のフォーカスがミスマッチであったり、現実とは掛け離れた状態だと言えます。この場合においても、「TE-9101B/C 注視点検出ユニット」を利用して遊戯者の注視点を検出することによって一層リアルな映像や視線に合わせた映像や挙動など、より現実に近いバーチャルリアリテイを実現できます。
☆ 各種シミュレータ
フライトシミュレータやドライブシミュレータなどの様々なシミュレータ機器において、前述の大型ゲーム機と同様に「TE-9101B/C 注視点検出ユニット」を利用することでより現実に近いシミュレータ機器の実現ができます。
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