「注視点検出技術」について

 現在、弊社の技術として公開しているのは非接触型の「視線測定技術」または「注視点検出技術」です。
 この視線測定や注視点検出技術は古くから研究・開発されている技術です。以前は「接触方式」と言われる方式が主流で、特殊なコンタクトレンズ、ゴーグルなどを被験者に装着して視線を測定していました。これらは現実ではあり得ない不自然な測定環境で測定されており、データの信頼性もかなり低いと言われてます。さらに、技術レベルもさほど高度ではなく、測定環境や被験者の適性などの測定上の制約条件がかなり多いものでした。

 では、「測定状態が現実に近い状態で視線測定ができる非接触型になぜ変更しないのか?」という疑問を感じるでしょう。しかし、「非接触方式」は「接触方式」の技術レベルと比較すると大きな格差があります。「接触型」は装着したゴーグルなどの中で明るさを調整したり、外光を遮ることができますが、「非接触型」の装置はこの環境調整を全くできず、測定環境の影響を直接受けてしまうからです。外光を眼球に受け、瞳孔の収縮や涙や眼鏡の反射などの測定上の悪条件の中で測定をしなければなりません。これらの悪条件を全てクリアして正確な測定ができる技術だけが「非接触型」の装置を製品化できるのです。

 被験者の適正条件があり誰もが被験者になれるわけではないこと、測定するための環境整備が必要であること、測定前のキャリブレーション作業に大きな時間を費やさなければいけないこと、装置を設定のするために視線検出の知識であることなどは当たり前だと考えていませんか?
 専門家などの一部の人間しか利用できない装置は利用するユーザー側を全く意識せずに設計された装置だと考えます。例えば、初期の自動車やパーソナルコンピュータなども専門知識がないととても使いこなすことができませんでしたが、これらも日々進化を重ねており今では誰でも使える様になりました。視線測定装置もこの様に進化するのは必然です。「視線検出に関する専門知識が全くなくても電源スイッチをオンすれば視線測定ができる。」これが弊社の設計思想です。

 弊社の技術は「非接触方式」の技術であり、使用者に装置を何も装着しないため、自然な状態で視線や注視点を測定することができます。さらに、本技術は重度障害者が利用する装置の研究・開発を並行して継続してため、被験者がどの様な状態でも測定をすることができます。従って、測定環境や被験者の適正などの制約条件は全くありません。

 この技術を全て投入した「TE-9101B 注視点検出ユニット」を製品化しています。このユニットの主な特徴を下記に記載します。

「非接触型」の装置であるため、自然な状態での測定が可能
 本ユニットは「非接触型」であるため、被験者に何も装着しないで現実に近い自然な状態で視線や注視点を測定することができます。被験者の心理状態は視線に大きなが影響します。不安感や恐怖感などは視線に顕著に表れます。
 また、本ユニットが「非接触型」であるため、CCDカメラを箱の中に隠して被験者に見えない様にできるので、被験者が測定していることを全く意識しない状態で視線や注視点の測定が可能です。

小型・軽量のため、装置の移動が容易
 「TE-9101B 注視点検出ユニット」はA4サイズ、1.9kgとかなり小型・軽量です。机上への設置はこのユニットにノートパソコンを乗せて、カメラを接続すれば完了です。この状態ですぐに測定を開始できます。従って、ユニットの設置場所を移動して測定するのも非常に容易です。

装置設定が自動化されているのでユーザーによる装置設定が不要
 従来の電子計測器や測定機器などは専門知識を有した専門家でないと利用は非常に困難でした。しかし、本ユニットは装置設定が自動化されているため、専門知識を必要とせず、どなたでも装置をコンピュータに接続するだけで被験者の視線測定(または注視点測定)を行うことができます。特に心理学系や医学系などの工学系の方々の研究に最適です。
 また、「TE-9101B 注視点検出ユニット」の正面パネルをご覧下さい。ここには「電源スイッチ」以外は配置されておりません。ビデオデッキなどの様な一般的な電気製品のイメージで、電源を投入すれば、簡単に動作するという証です。

本測定前のキャリブレーション作業時間はわずか30秒
 人間の眼球は個人差があることから、被験者の眼球を測定前に必ずキャリブレーションを行う必要があります。従来方式ではこのキャリブレーション作業に大きな時間を費やしていたため、これがネックとなり研究の進度に大きな影響を与えていました。しかし、本ユニットではわずか30秒で完了することができます。
 従って、多くの被験者のデータを取得が不可欠の研究の場合でも、各被験者のキャリブレーション作業に大きな時間は必要としません。
被験者が身体障害者、高齢者、幼児または眼球に何らかの原因があるなどの理由から、キャリブレーションが完了できない場合には、コンピュータマウスによって手動で被験者の注視点を校正することができ、簡単にキャリブレーションを作業を完了させることができます。

測定環境や被験者の制約条件は皆無
 従来の装置は測定環境の制約や被験者の適性などの測定における制約条件が非常に多いものでした。しかし、本ユニットは眼球に直射日光が当たらない程度の明るさであれば外部光に関する制約条件はありません。さらに、被験者によっては瞳孔の大小、眼鏡やコンタクトレンズの装着、涙や眼やにの分泌、眼振や瞼の痙攣など様々な個人差があります。本ユニットの技術は重度障害者を対象として研究・開発されたため、これらの被験者に関する悪条件は全てクリアされています。従って、本ユニットは測定環境や被験者の制約は一切ありません。

研究・開発に適したオリジナルプログラムの開発が容易
 視線測定や注視点検出に関する全ての処理は本ユニット内部で行っています。接続されたコンピュータに出力するのは、測定データのみとなります。従って、コンピュータ上のプログラムは本ユニットから出力された被験者のコンピュータディスプレィ上の注視点データ(x,y)を入力して目的の処理をしているだけです。この仕組みがわかれば、ユーザー自身で容易に研究用のオリジナルプログラムを開発できます。開発するプログラムは本ユニットから座標データを入力、その入力データを利用してして目的の処理を行うだけの簡単なものです。例えば、入力データを利用して視線や注視点を解析したり、周辺装置の制御を行ったり、マウスの様な入力装置としての利用などが可能です。そのため、本装置はユーザーのアイディア次第で視線測定装置からコンピュータの入力装置など幅広く利用することができます

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