「注視点検出技術」の利用例


 研究分野
 新商品や印刷物等のデザインの研究

  一般的に人間のものに対するイメージは視覚によって取り込まれた情報から形成されることが最も多く、
商品の購入意欲やイメージは物体のデザイン(形状、着色、配色、サイズ、配置等)から大きな影響を受けます。そのため、新商品や印刷物等のデザインについては様々な研究が行われており、イメージ形成のために重要な情報の入力器官である眼球という観点から見れば人間の注視点の検出は最も重要な研究テーマとなります。この様な研究において、注視点を検出することによって見る人の最初の注視位置、目線の流れ等をチェックすることができ、最適なデザインを実現する事ができます。
 
特にデザイン系ではグラビア、ポスター、雑誌、広告やコマーシャル等の制作、インターネット上のホームページなどのウェブ製作、インテリアデザイン、ゲームソフト開発などの分野で多く利用されています。

 心理学での研究

  人間の心理状態と眼球運動および瞬きは非常に深い関係があります。このため、被験者に外部から様々な刺激を与えて
眼球運動及び瞬きを測定することによって、被験者の心理の状態や変化を把握することができます。

 様々な作業者の視線測定

  ”TE−9200 注視点測定システム”を利用すれば、様々な作業者(被験者)の視線を測定することができます。コンピュータを利用した作業の場合は、作業用のコンピュータディスプレィを分配して測定用のコンピュータに表示画面の映像を入力することで簡単に視線測定が行えます。また、コンピュータを利用した作業ではなく、現物を取り扱う作業の場合は、被験者の見ている範囲を別に用意したCCDカメラで撮影し、映像を測定用のコンピュータに入力すれば視線測定ができます。


 視線、注視点、眼球運動に関する研究

  ”TE−9200 注視点測定システム”は被験者のディスプレィ上の注視点座標(X,Y)を検出することができます。この検出データを利用すれば眼球運動に関する様々なデータ(注視点データ、注視点のプロット、移動速度、移動方向など)の算出または解析ができます。


 福祉・医療分野
重度障害者用のシステム

  ALSや筋ジストロフィー等の疾病や難病、脊損や頚損等の事故による障害、身体の不自由な高齢者などの肢体不自由で常時介助人が付き添う必要のある方々が目の動きと瞬きだけで会話や周辺機器の制御ができるシステムの構築ができます。 弊社では
”TE−9100 自立支援型介護システム”として実現しておりますので、ご参考にして下さい。


 FA分野
  環境の悪い工場内

  油、埃、湿気等の多い環境でコンピュータを利用するとスイッチやキーボード等の入力装置の接触不良やコンピュータ本体の故障によって誤作動や故障等の問題が多く発生します。 しかし、”TE−9101B 注視点検出ユニット”を非接触型の入力装置として利用することで、全ての装置をケース内に密閉することができ、繊細な精密機器に悪影響を与える外部環境から完全に遮断することができます。 この様に非接触型の入力装置を利用することによって、使用者は密閉されたコンピュータ装置をガラス越しに制御することができ、多くの問題を簡単に解決することができます。

 危険な場所での作業

  放射能や高熱等の人体に悪影響を及ぼす危険性がある場所での作業者は通常、防護服を着用しています。 しかし、外被の厚い作業服では制御板のキー操作が困難であったり、キー等の接触によって防護服が破傷して作業者の安全が損なわれることなどの様々な問題を抱えています。 この場合でも”TE−9101B 注視点検出ユニット”を非接触型の入力装置として利用することによって、システムの信頼性を向上させ、かつ作業者の安全を確保することができます。


 コンピュータ分野
コンピュータの入力装置

  マウスやキーボードのようにコンピュータの入力装置として利用することができます。 しかし、ディスプレイと使用者との間に距離がある理由から、”TE−9101B 注視点検出ユニット”の検出分解能 1°以下の高性能でもディスプレィ上での分解能は数十ピクセルになってしまいます。 従って、マウスのように数ピクセル毎の移動は不可能であるため、コンピュータの入力装置として利用する場合にはディスプレイの画面上をエリアとして数十個に分割し、本ユニットによって目的のウィンドウ(個々のウィンドウが動作メニューの意味を持つもの)を選択するアプリケーションソフトの制御が基本となります。


 カーエレクトロニクス分野
搭載されている電子機器の制御

  運転中に正面から視点を外したり、搭載されている電子機器を操作している時の事故が少なくありません。 この場合にも”TE−9101B 注視点検出ユニット”を利用してドライバーの視線を検出することによって安全性の向上や便利性を追求することができます。
  例えば、夜間走行中にドライバーの視線の位置にサブライト等を照らすことで、カーブや右左折時の危険をいち早く察知したり、ドライバーの正面に配置したヘッドアップディスプレイにオーディオ等の電子機器の制御スイッチを表示してコントロールしたり、バックミラー等の風景を表示することによって運転中のドライバーの視線移動を最小限にしたり、さらに飲酒や居眠り運転なども検出も可能で安全性の向上につながります。

 ドライバーズアイ

  運転中のドライバーの視線データを取得するために以前から他社で商品化されています。この様な用途に、”TE-9200 注視点測定システム”を利用した場合は、実際の注視点をマーキングするためドライバーの眼球位置付近に風景撮影を行うCCDカメラを設置して、ドライバーが見ている風景を撮影する必要性があります。
 キャリブレーションに関しては測定以前にフロントガラスにマーキングして被験者の視線の測定範囲を限定し、標準添付の”TS-9101 キャリブレーションプログラム”でキャリブレーションを行えばドライバーの視線を測定することができます。前述の風景撮影用のCCDカメラはマーキングした範囲の風景を撮影します。
  また、従来品は頭部固定状態が原則でしたが、本ユニットはドライバーの頭部が安全確認等で頭部が移動・回転した場合でも、風景を撮影するCCDカメラがドライバーに固定してあるか同様の動きを行うのであれば何ら問題はありません。


 バーチャルリアリティ分野
アーケード版の大型ゲーム機

  現在は立体映像技術等による視覚効果や3Dサウンドによる聴覚効果、振動等による触覚効果によってバーチャルリアリティを実現しています。 しかし、これらは視点、焦点、スピード感や距離感など、現実の世界と比較して目からの入力情報や感覚が非常に乏しと感じられます。
  例えば、カーレースゲームにおいてハンドルをきるとそちらの画面が表示されたり、スピードが高いのにも関わらず近くの風景のピントが合っていたりなど、現実とはかけ離れた状態であると言えます。 この場合においても”TE−9101B 注視点検出ユニット”を利用して使用者の注視点を検出することによって一層リアルな映像や視線に合わせた筐体の挙動など、より現実に近いバーチャルリアリティを実現することができます。

 各種シミュレータ

  フライトシミュレータやドライブシミュレータ等のシミュレーション機器において前述のゲーム機と同様に、より現実に近いバーチャルリアリティの実現をすることができます。


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